e-Stat(政府統計の総合窓口)は、各府省が登録した公式統計を一か所で探せるポータルです。初めて使うときは、検索結果の名前だけで決めず、統計名、対象期間、単位、注記まで順に確認すると、目的の表を見つけやすくなります。
結論
e-Statは、各府省の700調査以上の統計データを1か所に集めて検索できる政府統計のポータルサイトで、無料で使えます(総務省統計局)。「分野」「組織」「キーワード」などから探し、統計表はファイル(Excel・CSVなど)やデータベースで表示できます。探す前に、知りたい項目・地域・時点の三つを決めておくと迷いにくくなります。
最終確認日:2026年10月3日/出典:総務省統計局「Let's Stat!!! 〜e-Stat活用ナビ〜」、e-Stat「統計データを探す」

家計調査や国勢調査などの統計をつくる総務省統計局の庁舎(東京都新宿区)。写真:Abasaa/Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
e-Statとはどんなサイト?
e-Statは、各府省が登録した統計表ファイルや統計データ、公表予定、統計分類などをまとめて探せる政府統計のポータルです。キーワードだけでなく、分野や組織からも統計を探せます。
統計表には、Excel、CSV、PDFなどのファイル形式と、項目を選んで表を組み替えられるデータベース形式があります。すべての統計が同じ形式で提供されているわけではありません。
e-Statで探す前に何を決める?
検索欄を開く前に、「何を」「どの地域で」「いつの時点について」知りたいかを短く整理します。たとえば、人口だけではなく「東京都の人口、2025年」のように、対象と時点を分けておくと候補を比較しやすくなります。
正式な統計名が分からなくても構いません。最初は日常語で検索し、結果に表示される統計名と所管府省を確認してから絞り込みます。氏名、住所、会員番号などの個人情報を検索欄へ入れる必要はありません。
自分の家計と比べられる数字も、無料で調べられます。たとえば総務省統計局の家計調査2026年7月分(9月4日公表)では、二人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり301,245円で、前年同月比は実質3.6%の減少でした。e-Statで同じ調査の表を探し、世帯人員や年間収入の階級、地域で絞り込めば、自分に近い世帯の平均と比べられます。
検索結果の階層はどう読む?
e-Statの検索結果は、同じキーワードでも表示する単位を切り替えられます。最初に、いま見ている候補が統計全体なのか、期間などでまとめた一覧なのか、個別の表なのかを確認します。
| 表示単位 | 何がまとまるか | 最初の使いどころ |
|---|---|---|
| 政府統計名 | 調査名と調査概要 | どの統計が目的に近いかを確かめる |
| データセット一覧 | 提供分類、提供周期、調査年月などでまとめた候補 | 対象期間や集計のまとまりを絞る |
| データセット | 個別のファイルやデータベース | 実際の表を開く |
| 検索で見つからない場合 | 所管府省の統計ページや過去データ | 公式の用語解説や未登録の過去表を確認する |
政府統計名だけで候補が出ないときは、データセット一覧またはデータセットへ表示を切り替えると見つかる場合があります。e-Statに登録されていない過去データや用語解説は、所管府省の統計ページにあることもあります。
統計表はどの手順で探す?
1〜2.検索語と所管府省を絞る
- 知りたい対象を短い語で検索します。 統計名が不明なら、人口、賃金、家計などの日常語から始めます。
- 統計名と所管府省を確認します。 似た表が並ぶときは、調査概要を開き、誰がどの範囲を調べた統計かを見ます。
3〜5.期間・単位・注記を確かめる
- 対象期間と集計周期をそろえます。 年、年度、月、四半期などを確認し、比較したい時点と合う表を選びます。
- 単位と分類を確認します。 人、世帯、円、指数、割合など、表題の近くにある単位や項目名を読みます。
- 注記と出典へ戻ります。 速報・確報、季節調整の有無、欠測、定義変更などの注記があれば、値より先に確認します。
この五つは統計値の意味を自動的に決める手順ではありません。同じ名称でも定義や集計範囲が異なることがあるため、表題、調査概要、注記を一組として読みます。
ファイルとデータベースはどちらを選ぶ?
元の公表表をそのまま見たい場合は、Excel、CSV、PDFなどのファイルが分かりやすい入口です。公表時の表題、注記、脚注を含めて確認できます。

写真:Chihaya Sta/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
地域、時点、項目などを選び、必要な部分だけ表示したい場合は、DBと表示されたデータベース形式を使います。公式ヘルプでは、項目選択、表のレイアウト変更、グラフ表示、ダウンロードの流れが案内されています。
DBで表示を組み替えても、統計の定義や元データが別の調査へ変わるわけではありません。作成した表を保存するときは、統計名、表番号、対象期間、単位、取得日も一緒に記録すると、後で確認しやすくなります。
日付・単位・注記をそろえて読む
e-Statの「公開(更新)日」は、主にe-Statへデータが公開または更新された日です。所管府省が公式に発表した日と異なる場合があるため、発表時点が必要なら、統計表の注記や所管府省の公表ページも確認します。
二つの表を比べる場合は、年と年度、名目と実質、原数値と季節調整値などを混ぜないことが大切です。名称が似ていても、単位、分類、対象範囲がそろっているとは限りません。
公式表で選んだ二つの値から割合だけを手元で確かめたい場合は、KurashiQの割合計算を使えます。どの統計や値を選ぶか、数値をどう解釈するか、将来をどう予測するかを決める機能ではありません。
数字の意味が分からないときは?
数値の定義や調査方法が分からない場合は、e-Statの調査概要だけで決めず、所管府省の用語解説や調査の概要、最新の公表資料を確認してください。
統計の平均値は、あくまで多くの世帯をならした数字です。自分の家計と比べるときは、世帯の人数や収入、住んでいる地域が近い表を選ぶと実感に近くなります。
この記事のポイント
- e-Statは各府省の公式統計を一か所で探せる政府統計のポータルで、無料で使える
- 探す前に「何を・どこで・いつ」を決め、統計名・対象期間・単位・注記の順に確認する
- 家計調査(2026年7月)の二人以上世帯の消費支出は1世帯当たり301,245円。自分の家計と比べる材料になる
よくある質問
e-Statは無料で使えますか?
総務省統計局の案内では、e-Statの統計データの表示やグラフ・地図の作成などは無料で利用できます。
e-Statにはどれくらいの統計がありますか?
総務省統計局は、e-Statには各府省の700調査以上の統計データが集められていると説明しています。
統計表が見つからないときはどうしますか?
分野・組織・キーワードなど別の入口から探し直し、調査名や所管府省を確認します。期間や単位、注記もあわせて確かめてから数字を使います。
公式情報・出典
- e-Stat「統計データを探す」:検索入口、表示単位、ファイルとデータベース、公開更新日の注意。ページ上に更新日表示なし、2026年10月3日確認。
- e-Stat「データベースの利用方法」:項目選択、表表示、グラフ、ダウンロード。ページ上に更新日表示なし、2026年10月3日確認。
- e-Stat「操作解説」:現行の機能別ヘルプ。ページ上に更新日表示なし、2026年10月3日確認。
- 総務省統計局「e-Statってなに?」:e-Statの役割と主な機能。2026年10月3日確認。
- 総務省統計局「Let’s Stat!!! 〜e-Stat活用ナビ〜」:活用マニュアルと操作動画。2026年10月3日確認。
- 総務省統計局「2026年ビジネスパーソン向け統計データ利活用セミナー解説書」:e-Statの利用例。2026年10月3日確認。
- 総務省統計局「家計調査報告(二人以上の世帯)2026年7月分」(2026年9月4日公表、2026年10月3日確認)
アイキャッチ画像 写真:Abasaa/Wikimedia Commons(パブリックドメイン)。本文中の写真の出典は各写真の下に記載しています。
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