課税証明書と納税証明書は、どちらも税に関する証明書ですが、主に示す内容が異なります。自治体の住民税に関する課税証明書は、前年の所得や控除、課税額などを確認する書類です。納税証明書は、課税額に対する納付済額や未納額など、納付状況を確認する書類です。
ただし、名称、記載項目、交付する窓口は自治体や税目によって異なります。税務署が交付する「納税証明書(その1・その2・その3など)」も別の制度です。書類名だけで決めず、提出先が求める証明内容と交付主体を照合します。
結論
課税証明書は住民税の課税額の証明で、前年1年間の所得の額も記載されるため所得の確認に使われます。納税証明書は課税された税金の納付状況の証明です(草加市の案内)。どちらも税目ごとにあり、住民税などは市区町村、「納税証明書その1・その2」のような所得税などの国税は税務署で請求します。
最終確認日:2026年10月3日/出典:草加市「「課税証明書」と「納税証明書」の違いと意味を教えてください」、国税庁「No.9208 納税証明書の請求」

住民税の課税証明書や納税証明書は、市区町村の窓口で請求します(写真は石川県の輪島市役所)。写真:Hirorinmasa/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)
まず4つの違いを比べる
| 比較する点 | 課税証明書 | 納税証明書 |
|---|---|---|
| 主に示すこと | 所得や控除などを基に、いくら課税されたか | 課税された税について、いくら納付したか・未納があるか |
| 住民税の証明で見られる主な項目 | 前年の収入・所得、控除、課税額など | 課税額、納付済額、未納額、納期未到来額など |
| 一方だけでは分からないこと | 納付済額や未納額は通常示さない | 所得や控除の内訳は通常示さない |
| 確認先 | 自治体の課税担当など | 自治体の納税・収納担当など。国税の証明は税務署 |
この表は自治体の住民税証明についての一般的な整理です。自治体によって「所得証明書」「所得・課税証明書」「課税(非課税)証明書」など名称や記載項目が異なるため、実際の書類は交付自治体の案内で確認してください。
課税証明書では何が分かる?
住民税の課税証明書には、前年の所得や収入、所得控除、課税額などが記載されます。柏市は、課税証明書に所得金額、収入金額、控除額、市県民税額などが記載されると案内しています。草加市も、住民税の課税額と前年1年間の所得額を示す証明として説明しています。
課税証明書は「いくら課税されたか」と、その基礎となる情報を確認するための書類です。納付済額や未納額を証明する書類ではありません。生駒市と調布市の比較表でも、課税証明には納付状況を記載しない整理になっています。
手数料は自治体ごとに決まっています。たとえば仙台市は、市・県民税の課税証明書が窓口で1通300円、コンビニ交付なら200円です。
納税証明書では何が分かる?
自治体の納税証明書には、課税額、納付済額、未納額などが記載されます。茅ヶ崎市は、市県民税の納税証明に、納付すべき税額、納付した額、未納額、納期未到来額が記載され、所得額は記載されないと案内しています。
つまり、納税証明書の中心は「課税された税をどのように納めているか」です。所得や控除の詳しい内訳を確認する目的とは異なります。
市区町村と税務署の証明書は何が違う?
「課税証明書」「納税証明書」という名称だけでは、住民税、固定資産税、軽自動車税、国税など、どの税に関する証明か分からない場合があります。草加市は税目により市役所、県税事務所、税務署など確認先が異なると案内しています。
また、自治体によって課税証明書を「市・府民税の証明書」「所得証明書」などと呼ぶ場合があります。必要な記載項目が同じでも名称が違うことがあるため、書類名と交付主体をセットで確認します。
「納税証明書その1・その2」はどこで取る?
国税庁の案内では、税務署が交付する納税証明書は「その1」「その2」「その3」などに分かれます。「その1」は納付税額等、「その2」は所得金額、「その3」は未納の税額がないことを証明します。

写真:Miyuki Meinaka/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)
これは自治体が交付する住民税の課税証明書・納税証明書とは別の確認対象です。提出案内に「その1」「その2」「その3」と書かれている場合は、国税庁または税務署の現行案内を確認してください。
税務署の納税証明書は、書面で請求すると「その1」「その2」は税目数×年度数×枚数×400円、e-Taxでオンライン請求すると370円で計算します。たとえば所得税の「その2」を3年度分取るなら、書面で1,200円、オンラインなら1,110円です。
3段階で公式情報を確認する
- 提出案内の言葉をそのまま確認する。 書類名、対象年度、税目、「その1」などの番号、交付主体の指定があるかを見る。
- 何を証明する必要があるかを分ける。 所得・課税額なのか、納付済額・未納額などの納付状況なのかを整理する。
- 交付主体の現行案内と照合する。 市区町村、都道府県、税務署のどこが交付する証明かを確認し、不明な点は提出先と交付窓口へ尋ねる。
この順序は、証明書の役割を整理するためのものです。本人に必要な書類、取得できる年度、請求資格、必要書類、手数料、提出期限は、提出先と交付主体の案内で確定してください。
どちらを出せばよいか迷ったら?
提出先が確かめたいのが所得や課税額なら課税証明書、きちんと納めているかなら納税証明書が目安です。どの年度・どの税目の証明が必要かは提出先の案内で確認してください。
住民税の証明書は1月1日に住んでいた市区町村が発行します。国税の納税証明書の請求方法は、国税庁の「納税証明書の交付請求手続」で確認できます。
この記事のポイント
- 課税証明書は所得と住民税額の証明、納税証明書は納付状況の証明。どちらも税目ごとにある
- 住民税は市区町村、所得税などの国税は税務署が交付(「その1」「その2」など)
- 国税の納税証明書は書面400円、e-Tax請求370円(税目数×年度数×枚数)。仙台市の課税証明書は窓口300円
よくある質問
課税証明書は、税金を納めた証明ですか?
一般に、住民税の課税証明書は所得、控除、課税額などを示す書類で、納付済額や未納額を証明する書類ではありません。納付状況は納税証明書の役割です。
納税証明書には所得額が載りますか?
自治体の住民税に関する納税証明書では、所得額を記載しないと案内する自治体があります。必要な項目は、交付自治体の証明書見本または記載事項と、提出先の指定を確認してください。
課税証明書と所得証明書は同じですか?
自治体によって名称と記載項目が異なります。課税証明書を所得証明書と呼ぶ場合もあれば、所得証明書と課税証明書を分けている場合もあります。名称だけで同じと判断せず、記載項目を確認してください。
「納税証明書その1」と言われたら市役所で取れますか?
国税庁が案内する「納税証明書(その1)」は税務署の国税に関する証明です。自治体の納税証明書とは別なので、提出案内に示された税目と交付主体を確認してください。
どちらを取ればよいか教えてもらえますか?
必要な書類は、提出先が求める証明内容、年度、税目、交付主体によって変わるため、この記事では決めません。提出先の案内を確認し、不明な場合は提出先と交付窓口へ問い合わせてください。
公式情報・出典
- 草加市「『課税証明書』と『納税証明書』の違いと意味を教えてください」(更新日2025年1月8日、2026年10月3日確認)
- 八尾市「納税証明書と市・府民税の証明書(課税証明書)は違うのでしょうか?」(更新日2025年8月1日、2026年10月3日確認)
- 茅ヶ崎市「市県民税の課税証明書と納税証明書はどう違うのですか」(更新日2023年3月31日、2026年10月3日確認)
- 調布市「納税証明書と課税(非課税)証明書の違い」(更新日2026年8月3日、2026年10月3日確認)
- 生駒市「『課税証明』と『納税証明』の違いは?」(更新日2026年7月16日、2026年10月3日確認)
- 柏市「税証明書(課税証明書、所得証明書、評価証明書、納税証明書等)等の発行」(更新日2026年1月5日、2026年10月3日確認)
- 国税庁「No.9208 納税証明書の請求」(2026年4月1日現在、2026年10月3日確認)
- 国税庁「G-1 納税証明書の交付請求手続」(2026年10月3日確認)
- 仙台市「コンビニ交付サービスについて」(更新日:2026年9月1日、2026年10月3日確認)
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