住居表示と地番の違い

住居表示は建物の住所を表す仕組み、地番は土地を識別する番号です。同じ場所について別の番号が示されることがあります。何に付く番号かを分けると、自治体の案内を読みやすくなります。

結論

住居表示は住所をわかりやすく表示するための制度で、実施地区では「○○町○丁目○番○号」のように表記します。地番は不動産(土地)の所在を表す番号で、「○○番地○」のように表記します。住居表示は昭和37年5月施行の「住居表示に関する法律」に基づく制度で、実施地区かどうかは市区町村の案内で確認します(さいたま市)。

最終確認日:2026年10月3日/出典:さいたま市「住居表示と地番は違うのですか。」、船橋市「「住居番号」と「地番」、「家屋番号」は違うんですか」

電柱に付けられた船橋市の街区表示板(西船七丁目7)

住居表示と地番を比較

さいたま市や船橋市の説明では、住居表示に使う住居番号は建物、地番は土地に付く番号です。違いを、公式ページを読むための表にまとめました。

表は横にスクロールできます。
住居表示と地番が表す情報の違い
見る項目住居表示地番
付く対象実施地区の建物一筆ごとの土地
主な役割建物の住所を表す土地を識別する
建物のない土地住居番号は付かない地番は付く
未実施地区住居表示を使わない地番が住所に使われる場合がある

この表は名称と役割の一般的な違いを示すものです。個別の土地や建物の番号を調べたり、登記上の表示を判断したりするものではありません。

住居表示と地番は何に付く番号?

地番は、土地を一筆ごとに識別するための番号です。一方、住居表示を実施している地区では、建物に住居番号が付けられ、日常の住所として使われます。

土地と建物では番号を付ける対象が異なるため、同じ場所でも地番と住居表示の数字が一致するとは限りません。船橋市は、地番と住居番号に加えて建物登記の家屋番号も別の番号だと説明しています。この記事では、そのうち住居表示と地番だけを扱います。

お金が関わる場面で使われるのは地番の方です。土地の登記事項証明書は地番を指定して請求し、法務局の手数料は書面での請求が1通600円、オンライン請求なら郵送での受け取りが520円、窓口での受け取りが490円です(2025年4月1日から)。住居表示の「○番○号」で請求すると、別の土地を指定したり見つからなかったりして手数料が無駄になることがあります。登記識別情報通知(権利証)や固定資産税の課税明細書で地番を確かめてから請求しましょう。

広告

住居表示が実施されていない地区はどう表す?

住居表示は、すべての地域で使われているわけではありません。さいたま市と尼崎市は、住居表示の実施地区と未実施地区で住所の表し方が異なると案内しています。

東京都文京区本駒込三丁目の住居表示板(22-4)
建物ごとの住居番号は「○番○号」の形で表示されます(写真は東京都文京区本駒込の住居表示板)。
写真:TAKAHASHI Shuuji/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

多摩市のように住居表示を採用せず、土地の地番を住所に用いる自治体もあります。そのため、「住所に書かれている数字だから住居番号」とは限りません。まず、その地域で住居表示が実施されているかを見る必要があります。

この記事のポイント

  • 住居表示の住居番号は建物に、地番は一筆ごとの土地に付く番号
  • 住居表示の未実施地区では、地番を使って住所を表すことがある
  • 登記事項証明書は地番で請求する(手数料は書面600円、オンライン520円・490円)

よくある質問

同じ場所なのに番号が違うことはある?

あります。住居表示は建物の住所、地番は土地を識別する番号で、付け方と役割が異なります。数字が違うことだけで、どちらかが誤りだとは判断できません。

建物のない土地にも住居番号はある?

指宿市は、建物のない土地には住居番号がないと説明しています。土地には地番があっても、そこに住居表示の対象となる建物がなければ、住居番号は付かないという違いです。

住居表示はいつから始まった制度ですか?

さいたま市の案内では、昭和37年5月に「住居表示に関する法律」が施行され、全国の市街地で住居表示が実施されることになりました。実施時期は地区ごとに異なります。

公式ページの読み方

自治体のページでは、用語の説明と個別の届出案内が同じページに載ることがあります。違いを確認するときは、次の順に読むと混同しにくくなります。

  1. 対象を見る:土地に付く地番か、建物に付く住居番号かを確認します。
  2. 地域を見る:住居表示の実施地区か、未実施地区かを確認します。
  3. 情報の用途を見る:日常の住所か、土地を識別する表示かを分けて読みます。
  4. 更新日と自治体を見る:表示された版の日付と、その説明が対象とする地域を確認します。

自分の土地の地番を調べたいときは?

地番は、登記識別情報通知(権利証)や固定資産税の課税明細書に書かれています。手元で分からないときは、その土地を管轄する法務局に問い合わせてください。

住居表示が実施されているかどうかや、住居番号の付け方は、市区町村の住居表示の担当窓口で確認できます。

公式情報・出典

  1. さいたま市「住居表示と地番は違うのですか。」:2022年1月24日更新。住居表示と地番の意味、未実施地区について。
  2. 船橋市「『住居番号』と『地番』、『家屋番号』は違うんですか?」:2016年3月14日更新。土地と建物に付く番号の違いについて。
  3. 尼崎市「地番と住居表示」:2021年3月19日更新。実施・未実施地区と住所表記について。
  4. 多摩市「地番等の表記方法」:2023年3月20日更新。地番を住所に用いる自治体の例について。
  5. 指宿市「住居表示と地番の違いは何ですか。」:2024年4月24日更新。土地と建物の対象差、建物のない土地について。
  6. 法務省「登記手数料について」(令和7年4月1日改定、2026年10月3日確認)

上記の更新日は公式ページに表示された版の日付で、法律の施行日や個別の期限ではありません。いずれも2026年10月3日に再確認しています。

暮らしの数値を整理するときは、KurashiQの計算ツール一覧も利用できます。個別の地番や住居表示を調べたり、登記・申請を完了したりするものではありません。

アイキャッチ画像 写真:くろふね/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)。本文中の写真の出典は各写真の下に記載しています。

この記事は、公式資料の確認、構成整理、文章の点検にAIを補助的に使用しています。出典と確認日を明示し、自動の編集・事実確認を行っています。